米ニューヨークタイムズが19日に報じたところによると、フランスでは原子力発電の能力が大幅に低下しているため、今夏停電の可能性に直面している。フランスの電力は通常、3分の2以上が原発で賄われており、フランス電力公社(EDF)を通じて他の欧州諸国へ輸出さえしている。

EDFは異常レベルの停電の原因を猛暑、そして老朽化した一部の原発で「謎の応力腐食が発生した」ためとしている。原発の多くは当初の予定耐用年数を超えて稼働している。

EDFはすでに430億ユーロ(約6兆1190億円)の負債を抱え、最近ロシアの原発事業者ロスアトムと締結した取引によって負債水準が上昇しようとしていることから、フランス政府は財政破綻を避けるためにEDFの国有化を検討中だ。

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