「彼らは白人を滅ぼそうとしている」銃乱射事件と同じ主張、利用する政治家がいる https://globe.asahi.com/article/14655732

2018年、ピッツバーグのシナゴーグ内で、反ユダヤ主義的なインターネットへの書き込み歴のある白人の男が、移民の「侵略者」を米国に入れたのはユダヤ人のせいだと非難し、礼拝者11人を銃殺した。

翌年には、「テキサスのヒスパニック系侵略」と言われることに怒った別の白人の男が、エルパソのウォルマートで買い物客に発砲し、23人が死亡した。後に彼は、メキシコ人を殺そうとしたのだと警察に供述した。

さらに、今年5月14日にバッファローで起こった別の大量殺戮事件では、重武装した白人の男が、黒人の多い、近所のスーパーマーケットを標的にして10人を殺害した。彼はネットに投稿した長文の中で、そこにいた買い物客は「自分の仲間を民族的に取り替えようとする文化圏の人間だ」と書いている。

3つの事件を結びつけるもの
これらの銃乱射事件は、いずれも単独のガンマンの仕業だが、孤立したイデオロギーの産物ではない。3人の白人の男による、3つの銃乱射事件、3つの異なる標的。これらは、すべてreplacement theory(置き換え論)として知られる「信念」によって結びついている。 西洋のエリートは、時にはユダヤ人にmanipulated by(操られて)、アメリカ白人に「取って代わり」、力を失わせようとしている――というこの考え方は、人種差別テロのエンジンとなって、近年の大量殺戮の波を刺激している。この考え方は、一見するとlaughable(ばかばかしい)が、笑ってはいけない。