『日本書紀』と各『風土記』の食い違い、
および『日本書紀』と中国正史(後漢書、三国志、隋書など)の食い違いに注目するのは面白い試みで、さまざまの人々がやっている。

が、風土記が真実で日本書紀が改ざんってこともないだろう。
日本書紀と風土記は完成年代がほぼ同時(8世紀初頭)で、どちらも天皇の命によって編纂され天皇に献上された書籍。
歴史の隠蔽や改ざんをしたいのなら、両方やるはずで、風土記のみに真実が残るとは考えにくい。

また、各風土記でも、アメノヒボコが天皇の祖とは書かれていない。
そうした示唆もない。

日本書紀も各風土記でも、アメノヒボコは新羅からきた貴人で、日本列島に大きな力をもった神。