ビフィズス菌 認知機能に効果、脳萎縮も抑制 順天堂大チーム発表 軽度認知機能障害の患者 24週間、毎日200億個を摂取

 順天堂大の大学院医科学研究科ジェロントロジー研究センター、腸内フローラ研究講座、江東高齢者医療センター消化器内科による研究チームは、軽度認知障害(MCI)の患者が24週間ビフィズス菌を摂取し続けるグループと、そうでないグループを比較する二重盲検試験を行ったところ、ビフィズス菌を摂取したグループで認知機能の改善、脳萎縮の進行抑制に効果が確認されたと発表した。
 また、患者のうち、より認知機能が低下している患者の腸内細菌叢(そう)を調べたところ、腸内細菌のうちビフィズス菌の占有率がより低かったことも確認された。

 ジェロントロジー研究センターの佐藤信紘センター長、大草敏史特任教授、浅岡大介准教授が記者会見で発表した。

 65歳以上、90歳未満の患者130人の同意を得て、ビフィズス菌MCC1274が200億個入った粉末を24週間摂取し続けたグループ「ビフィズス菌摂取群」65人と、ビフィズス菌が入っていないプラセボを摂取したグループ「プラセボ群」65人を比較。ビフィズス菌摂取群55人、プラセボ群60人について有効な結果が得られた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a05a824a7c7d6ceb927e70d170eb00128f93d83a