「子育て支援は、貧困支援と切り分けてほしい」と投稿すると、
「貧困とか言って馬鹿にしてるのか」と書き込まれた。
東京都内の専業主婦(34)は、それでも毎日SNSで発信を続ける。

子育て世帯に支給される児童手当。
その支給額を左右する所得基準を巡り、非難の応酬とも言える書き込みがSNS上で相次いでいる。
手当を満額で受け取る家庭を「貧乏人の優遇」と皮肉ったり、高所得のため手当を減額される家庭に
「贅沢(ぜいたく)してるんだろう」とぶつけたり。子育て世帯が所得で分断されている。

「立場の違う人を非難しても理解は得られないと思う。
でも、支援対象世帯をうらやんでしまうくらい、手当を受け取れない世帯も余裕がない。みんな精いっぱいなんだと思います」

主婦は夫(34)と長女(4)と長男(1)の4人暮らし。夫の年収は約1100万円(所得約860万円)で、
手当が受け取れない年収の目安960万円(所得基準736万円)を上回る。
ただ実感としては「生活に余裕があるわけではない」という。

理由の一つは月10万円以上の住宅ローン。医療保険などの保険料も月約6万円だ。
長女の幼稚園のバス代、給食費にもお金がかかる。

一番の問題は、将来の教育費…
https://www.asahi.com/articles/ASQ733274Q6XUTIL00D.html