まだ最終確定ではないが、比例の得票率を2.38%まで伸ばした今回の選挙。要因の一つに、無党派層の支持、とりわけ若い女性の支援が大きく増えたことを福島氏は挙げた。

「党の調査ですが、無党派層の支持は2019年参院選の2.4%、21年衆院選の1.8%から、今回は3.1%まで伸びた。憲法9条を守ることや、選択的夫婦別姓や同性婚の推進、女性の権利を守ることを訴えたのが大きかったと思う」

 事実、福島氏が街頭演説をすると、10代20代の女性が集まり、「みずほっちを応援している」「一緒に写真撮ってください」と声を掛けられるケースが多く見られた。6年前の選挙ではほとんどなかった光景で、ハッシュタグ「#国会には福島みずほが必要」は3日連続トレンド入りし、小さな旋風を巻き起こした

「こうした運動は本当にありがたかった。若い年代の女性に加え、積極的に街頭演説をしてくれたり、ボランティアをしてくれる大学生も日に日に増えていった。明らかに6年前とは違いました」(福島氏)

 今後は、若い世代の声もしっかり受け止め、国会で政権与党と対峙していくという社民党。ただし、福島氏のみの“ひとり政党”として印象は変わらず、これから党勢を拡大していけるかは不透明だ。次の衆院選や参院選で、「2%」を切ってしまうことも考えられる。政党要件は満たしたが、人材の豊富さや総合力を見せられるか。福島氏の手腕が注目される。

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