祇園祭 長刀鉾の稚児が「神の使い」に
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 祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行(17日)で、先頭の長刀(なぎなた)鉾に乗る稚児が13日、八坂神社(京都市東山区)を参拝する「社参の儀」に臨んだ。

 稚児を務める京都市立高倉小5年の岡本善太君(11)は、白馬にまたがり、午前10時ごろに京都市下京区の会所を出発。弟の弦大君(9)と、村山一樹君(12)の2人の禿(かむろ)役ら大勢の行列を従えて、四条通を八坂神社へと向かった。

 神社では本殿で神事が行われ、稚児は「神の使い」に。巡行終了までは、公の場で地面に足を着けない習わしのため、「強力(ごうりき)」と呼ばれる男性に担がれて神社を後にした。

 長刀鉾は人形ではなく人が稚児を務める唯一の山鉾で、17日には、太刀でしめ縄を切って巡行開始を告げる大役を担う。(西田健作)