中小企業のデジタル化を支援する経済産業省の「IT導入補助金」を巡る不正受給事件で、大阪府警捜査2課は20日、200万円を詐取したとして、厚生労働省幹部の男性職員(55)を詐欺の疑いで書類送検した。府警は幹部の認否を明らかにしていない。

 送検容疑は、事件の主導役とされるホームページ制作会社の代表だった北川督(つかさ)被告(33)=詐欺罪で起訴=らと共謀。不動産管理会社4社がITツールを導入して経費がかかったと虚偽申請し、国から補助金200万円を詐取したとしている。この4社はいずれも幹部の親族が代表を務めていた。

 IT導入補助金は、会計や労務管理など中小企業のデジタル化を支援する制度。事件を巡っては、テレビ朝日の部長だった男性(49)らも摘発されている。

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