日本製「刃物」海外で人気、輸出額20年前の4倍超…和食ブーム・巣ごもり需要が追い風
2022年7月28日 8時58分

読売新聞オンライン

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(写真:読売新聞)

 日本製の台所用刃物の人気が海外で高まっている。

 中部5県からの2021年の輸出額は61億円と過去最高を更新し、20年前の4倍以上に伸びた。欧米を中心に和食ブームが続いていることに加え、コロナ禍による巣ごもり需要が追い風となっている。(藤井竜太郎)

■34年連続国内1位

 名古屋税関によると、東海3県に静岡、長野両県を含めた管内からの包丁や調理用ナイフなどの台所用刃物の21年の輸出額は、前年比19・3%増の61億3900万円となった。全国の輸出額も118億4200万円で過去最高を更新したが、名古屋税関管内が51・8%を占め、2位の大阪税関管内(26・4%)に大きく差をつけている。

 輸出数量は、全国の748万本に対し、名古屋税関管内が7割超となる547万本。数量は、前年比5・4%の微増だが、平均単価が990円から1121円に上昇。単価は20年前の約3倍にまでなっている。

 税関別では、名古屋税関が輸出額、数量ともに34年連続1位となった。

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