高速道路の自動料金収受システム(ETC)専用レーンを、通行料金を支払わずにバイクですり抜けたとして、愛知県警は29日、道路整備特別措置法違反容疑などで、中村署刑事課の男性警部補(56)を書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。警部補は「1人でツーリングやキャンプに行くのに料金を浮かせたかった」などと容疑を認め、同日付で依願退職した。

 県警によると、警部補はETCカードを機器にセットせずに大型バイクを運転。2020年2月~22年4月、88回にわたり、名古屋第2環状自動車道などの料金所で、専用レーンのバーの隙間をすり抜けたり、通過車両の直後に続いて走行したりし、料金計約10万円の支払いを免れた。

 ナンバープレートは係員にチェックされないよう、器具を付けて水平に立ち上げていた。管理する中日本高速道路(名古屋市)から「2年前から繰り返し料金を支払わずに通過するバイクがいる」と3月に通報があったという。

 林昌彦首席監察官の話 警察官としてあるまじき行為で、深くおわびする。再発防止と信頼回復に努める。

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