村の面積の9割を森林が占める上小阿仁村。樹齢200年以上の天然秋田杉が立ち並ぶ林の中にひときわ存在感を放つ一本があります。その形、大きさに圧倒されました。

上小阿仁村の北部、大林地区にある上大内沢自然観察教育林。特別な秋田杉をガイドの田中安規さんに案内してもらいました。

駐車場から遊歩道を通って山の中へ距離にしておよそ500メートル。貴重な天然秋田杉が並ぶ国有林です。そのスギの間を抜けていくと独特な様相で佇んでいるのが上小阿仁村のシンボル「コブ杉」です。大人の背丈程の高さの幹がコブ状に盛り上がって特殊な形をしています。

大きさは縦横が2メートルほど。コブ周りは6・6メートルもあります。コブの部分も樹皮を張ってしっかりと生きています。樹齢は推定270年。高さが40メートルもあり、林野庁が全国で選定した「森の巨人たち100選」のなかの一本です。天然杉の林のなかでひときわ異彩を放つ「コブ杉」。静かに訪れた人たちを迎えます。

https://www.akita-abs.co.jp/nnn/news93ylco6hxszaq8g4q8.html