トランプ氏関心なかった?

もちろんトランプ大統領も在任中、情報機関関係者と対テロ対策に関連する協議を重ねており、その中で、CIAが最も重要視していたアルザワヒリ容疑者の名前についても、常に言及があったという。

トランプ氏は、最終的にイスラム国指導者のバグダディ容疑者、アルカイダ指導者カシム・アル・リミといったCIAの標的リスト上位に対する爆撃にゴーサインを出したものの、実のところは名前すら知らず、関心を示したのは、ビンラディンの息子ハムザ容疑者のことばかりだったという。

NBCニュースによると、ペンタゴンの元関係者は当時、同局の取材に、「これらの人々の名前は聞いたことがない。ハムザ・ビンラディンはどうだ」とトランプ氏は決まって発言していたと明かし、「これが唯一彼が知っている名前だった」と話した。

関係者らによると、ハムザ容疑者の殺害は2018年に実行に移されたが、米国への攻撃を計画しているとは考えられていなかった。

2018年にCIAで対テロリスト作戦を率いていたダグラス・ロンドン氏は、トランプ氏のハムザ容疑者への「固執」は、「米国の安全保障にとってより良い選択をするよりも、有名人を標的とした殺害を好む一例だ」と指摘。

CIAの当時の分析では継承順位はトップではなく、最大の脅威でもなかったと話した。それでもトランプ氏は、ハムザ容疑者に関する情報の更新を定期的に求め、追跡の取り組みを加速するよう主張し続けたという。ロンドン氏は、別のサイトに掲載した寄稿で、2018年の中間選挙に向けて結果を出そういう政治的取り組みの一環だった可能性を示唆している。


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