コロナ禍で自炊をしたり家で食事をしたりする機会が増えたことで、「1台の冷蔵庫についている冷凍庫では食品が入り切らない」という問題が発生している。買い物の回数を減らすために買い置きすると、冷凍すべき食品はどんどん増えてくる。それを解決すべく、新たな冷凍庫「セカンド冷凍庫」を導入する人が増えているという。

【写真】中はパンパン… 「セカンド冷凍庫」導入で必要以上に食材を買ってしまうようになった人も

 しかし、導入に満足する声がある一方で、「こんなはずではなかった」と後悔している人もいるようだ。実際にセカンド冷凍庫を導入して、「想定外」の事態に戸惑っている人たちの声を集めた。

一人暮らしの居住スペースがますます狭くなった
「セカンド冷凍庫は、冷凍食品はもちろん、下ごしらえした食材など、たくさん詰められて便利ですよね。でも、一人暮らしの私には、さすがに邪魔でした……」

 そう明かすのは、金融機関に勤務する20代女性・Aさん(東京都在住)だ。元々、小さめの冷蔵庫はあったが、その冷凍庫に冷凍食品などが入り切らなくなってきたため、50リットルのセカンド冷凍庫を購入した。これによって、ただでさえ広くはなかった居住スペースがますます狭くなってしまった。

「1Kのキッチンに置くスペースはないので、テレビの横に置いています。見た目はシンプルで、インテリアに馴染みはするのですが、正直邪魔だし、テレビの横から冷凍食品を取り出すのにまだまだ慣れない。キッチンとテレビの横を、食材を持って往復しなくてはいけないのも、動線としてはかなり微妙です。あと、小さいとはいえ冷蔵庫・冷凍庫が2台あるので、音もその分うるさくなります。とはいえ、一人暮らしだと肉や野菜といった食材だけでなく、調理したものを冷凍しないと腐らせてしまうことがあるので、重宝している面もあるのですが……」(Aさん)

 そんなAさんは、最近、「冷凍スペースが広い冷蔵庫」が気になっているという。

「最近、冷凍スペースが広くとられた冷凍冷蔵庫なら、1台で済むかなと思っていて。セカンド冷凍庫はその分電気代もかかるわけだし、よく考えて、そういったモデルへの買い替えも検討したいと思っています」(Aさん)https://news.yahoo.co.jp/articles/ea88ba814404a9873d00416e2cd0941f8a70ca85?page=2

メーカーに勤務する30代女性・Bさん(東京都在住)は、セカンド冷凍庫の購入前は冷凍庫が常にパンパンで頭を抱えている状態だったという。

「いつも冷凍庫がパンパンで、ストレスでした。ふるさと納税の返礼品、親戚からのもらいもの、魚や肉が半額セールの時の買いだめ、冷凍食品、作り置きしたものなど、あれもこれも冷凍したい欲がありすぎて……。セカンド冷凍庫は憧れでした」(Bさん)

 Bさんは念願のセカンド冷凍庫を購入し、そのフラストレーションを解消した。しかし今度は、別の欲求が頭をもたげてくるようになった。

「業務系スーパーでの買い物が楽しくて、今は完全に“買い過ぎ”ている状態です。弊害として、冷凍焼けしたものや奥に入れた食品を使い忘れたりすることも増えました……。セカンド冷凍庫は、入れたら終わりじゃないんですよね(笑)。整理整頓や在庫管理がより大事になってくることを痛感しました」(Bさん)

セカンドどころかサード!?
 IT企業に勤務する30代男性・Cさん(千葉県在住)は、元々70リットルほどのセカンド冷凍庫を持っていたが、コロナ禍を経て、サード冷凍庫を購入する羽目になりそうだという。

「元々釣り用の餌や釣った魚のストック目的で、セカンド冷凍庫を持っていました。田舎在住なので、ベランダみたいなところに置くスペースがあるんです。

 でも、それはあくまでも私の“釣り”用だし、容量が逼迫してきたこともあって、サード冷凍庫を買うかどうか悩んでいるところ……。2台目は設置スペースがあるなら、用途よりも大きめの容量のモデルを買った方が絶対にいいです。とはいえ、電気代は冷凍庫1台で年間数千円は増えるので、悩ましいですね」(Cさん)