昔ながらの赤看板「ラーメンショップ」がコロナ禍でも大繁盛の理由

8月初旬の早朝6時半。東京郊外の小さなラーメン店の店先には、開店を待つ客が早くも列をなしていた。7時の開店と同時に9席の座席は次々に埋まり、あっという間に満席に。その後も閉店時間の午後3時まで、客足が途切れることはなかった。

 店構えは赤で統一され、看板には大きく「うまい ラーメンショップ うまい」とだけ書かれている。老舗チェーン店「ラーメンショップ」がいま人気を集めている。

 ラーメンショップが登場したのは、幹線道路が整備され、日本が急速にクルマ社会になっていった1970年代のことだ。『東京ラーメン系譜学』(辰巳出版刊)の著書があるフードライターの刈部山本氏が語る。

「“東京豚骨”と呼ばれる豚骨醤油ラーメンが基本で、辛めのタレとあえた白髪ねぎをたっぷり乗せた『ねぎラーメン』が看板メニュー。こってり系の味がトラックドライバーや建築関係など肉体労働者たちに好評で、1980年代に店舗が急増しました」

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