米菓大手「三幸製菓」は6日までに、6人が死亡した2月の荒川工場(新潟県村上市)の火災から半年を迎えるのを前に、再発防止策の進捗状況を報道各社に明らかにした。暗い中でも避難できるよう経路を色分けし、焼き窯と乾燥機の配置を見直したとしている。
同社によると、県内3カ所の工場で対策を実施。荒川工場の火災では停電が発生し、視界が悪い中で非常口を見つけられなかった可能性があるとして、誘導灯の数を1・6倍に増やした。従業員に手持ちライトを配布し、夜間を想定した避難訓練を実施した。
火元とみられる焼き窯付近もレイアウトを変更。これまで焼き窯上部に設置していた乾燥機を床に移し、焼き窯の熱が伝わらない配置とした。
荒川工場の火災は2月11日夜に発生。製造工程の建物が全焼し、アルバイト従業員や社員計6人が死亡した。
https://www.sankei.com/article/20220806-Q3BSOCJVUZPTNLCKBGLAFXHHT4/