2060年、中国のGDPは日本の10倍になる。このような巨大さを相手にして、日本の存在価値を維持するには、どうしたらよいのか?

40年経てば世界は全く変わる。とくに中国が

図表1は、過去30年と今後40年間の日米中のGDPの推移を示す(OECDよる長期予測)。これを見れば、日本人の誰もがショックを受けるだろう。

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中国のGDPがすでに日本の数倍であること、今後も高い成長率で伸び続けて、いずれアメリカを抜くことなどは、多くの人が知っている。しかし、図表1に示す姿は、そうした常識を超えて、ショッキングだ。

2060年、中国のGDPは、日本の約10倍になる(正確には9.8倍)。米中に比べると、日本のGDPなど、見る影もない。

この図の左端に示す1990年頃、中国のGDPは日本より少なかった。2000年頃に、中国のGDPが日本とほぼ同じになった。この頃のことは、まだよく覚えている。それから20年経ったいま、中国のGDPは日本の数倍になった。

しかし、2060年には、こうした比較が何の意味もないほどの異質な世界が出現するのだ。

2020年から60年までの40年間に、日本のGDPは7.2%しか増えない。増加額は4258億ドルだ。図表1では、ほとんど増えていないように見える。

それに対して、中国のGDPは、この期間に164.3%増える。額では38.6兆ドルだ。中国では、少子化によって、今後、労働力不足が顕在化するが、それでもこのように成長する。


豊かさが日本と同じ巨大な国が出現....

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