旧統一教会関連団体巡る政府などへの働き掛け 宮島氏「何か頼まれたことはない」
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022080600986

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡り、
元自民党参院議員の宮島喜文氏は6日、信濃毎日新聞の取材に、
初当選した2016年の参院選で旧統一教会の関連団体「世界平和連合」から推薦され
「応援を受けたことは事実」と改めて認めた。
政府などへの働き掛けについては「当選後、何か頼まれたことはない」と強調した。

宮島氏は5日、信濃毎日新聞の取材に「ノーコメント」と繰り返しており、
具体的に説明するのは初めて。
党県連内からも「個人として説明責任を果たす」(後藤茂之会長)よう促す声が上がっていた。
宮島氏は、支持者らに対し「ご迷惑を掛けたことは申し訳ない」と陳謝した。

宮島氏は下伊那郡泰阜村出身。
元県職員で、12年から日本臨床衛生検査技師会(東京)の代表理事会長を務め、
同会の政治団体の組織内候補として16年参院選比例代表に出馬し初当選した。

同じく臨床検査技師出身で細田派(現安倍派)の
伊達忠一元参院議長(北海道、19年引退)の応援を受け、
多数の推薦を得た団体の一つが世界平和連合だったとし
「当初は(教団)関連団体とは知らなかった」と釈明。
把握したのはいつの時点かは明言しなかった。
献金は受けていないとした。党は昨年7月に参院選候補として公認したが、宮島氏は今年4月に辞退。
3月ごろ、派閥会長の安倍晋三元首相に前回同様の支援を依頼した際
「無理かもしれない」などと言われたという。

これまで参院議員時代の秘書(元事務所職員)を通じて取材対応してきたのは
「検査技師会会長として新型コロナ対策に追われており、
きちんと経緯や記録を把握している秘書から説明するのが正しいと考えた」と答えた。

宮島氏は6日、東京都内で検査技師会の執行理事会議に参加。
同会が教団関連団体の支援を受けたわけでなく、
会の責任問題とはならないとの認識を述べたという。