岐阜県関市は16日、道の駅ラステンほらど(関市洞戸菅谷)の支配人を務めていた男性(64)が、2020、21年度の2年間にわたり、道の駅物産館の仕入れ代1050万円を私的に流用していたと発表した。男性は全額を返還し、今年6月20日付で依願退職した。

 市の指定管理者として道の駅を運営する会社「ラステンほらど」によると、男性は支配人在任中、仕入れ代を実際より多く支払ったことにする手口で、20年度に355万円、21年度に695万円を流用した。同社役員が21年度決算の内容を確認して不正が判明した。男性は「生活費や借金返済に充てた」と話したという。同社は全額が返還されているとして、被害届の提出や刑事告訴は見送る方針。

 市は、組織体制や会計処理の適正管理について必要な措置を講じるよう同社に文書で指示した。同社は、帳簿を複数人で確認するなど対策を強化する。

https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/116830