“卍”がナチス想起? 『東リベ』コスプレがドイツで物議も…「日本側が訂正する必要はない」「誰が何のために使っているかが重要」(ABEMA TIMES)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2dbe9349c9c1b1bbb27a4e175e21fb3adcc1c74

(前略

大学受験予備校で世界史を教える茂木誠氏は、卍の持つ意味を発信・説明していく必要性を訴える。

「言論統制、一党独裁、個人崇拝、それから特定民族に対する差別、虐殺、強制収容をまとめて行ったナチス政権というものを僕らは教えるべき。ただ、それと今回のマークの問題は分けて考えるべきだ。実は卍は5000年前のインダス文明の遺跡で見つかっていて、これがインドに広まり、数億人のヒンドゥー教徒が普通に使っている。日本では寺院の地図マークや、青森県弘前市では市のシンボルなんかにもなっていて、観光にきたドイツ人が『日本にはこんなにナチがいるのか』と誤解することもある。

ナチの理論では人種には優劣があり、もっとも優れた民族がアーリア民族であると。それが要するにドイツ人、北欧系の人たちだ。卍はアーリア民族のシンボルであって、正当な後継者である自分たちがそれを復活させたという、虚構に虚構を重ねたイメージ操作をナチが行ったので、卍を使う世界中の人が迷惑している。だから、こういった騒動を逆手にとって、“卍は数千年の歴史を持っているスワスティカという富と繁栄のシンボルだ”とちゃんと説明すべきだ。それをねじ曲げたナチの数十年だけがおかしいので、東リベの件で日本が訂正する必要は何らない」

(後略