「自業自得」匂わせる一部メディアの異常な発信
安倍元首相暗殺から1カ月以上、誰が被害者で誰が加害者なのか 政治学者・岩田温氏が緊急寄稿
夕刊フジ

ところが、一部メディアなどの発信を眺めていると、奇妙な感覚にとらわれる。
まるで、「安倍氏にも問題があった」「本当の被害者は犯人ではないのか」と匂わせるような報道・言説が流れている。
倒錯している。異常な光景だ。

これを放置すれば、「殺されても仕方なかったね。あの人も悪いのだから」という狂気じみた論理がまかり通る。
政治家は暗殺を恐れ、大衆の前で自らの主張を展開できなくなる。
これこそ、民主主義の否定である。

われわれが為すべきは、民主主義を守り抜くことである。そうした常識も覚悟も持たない者は恥を知れ。
難しいことを言いたいわけではない。
誰が加害者で、誰が被害者かを、もう一度、冷静に考え直すべきだ。

民主主義の根幹である選挙を冒瀆(ぼうとく)した犯人こそが非難されるべきだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e49b11a26bda157da5ab658b1fdc83ab69c4b851