「もう5年近く前のことです。当時私は、8歳下の男性、航平(仮名)と交際していました。私には家庭があり、不倫という形でした。

航平は若くて可愛くて、一緒にいて楽しかったんですが、2年ほど付き合っているうちにだんだん刺激がなくなって、物足りなくなっていました。

そんなある日、不倫をしている友人カップルと2組で食事をしたんですね。その途中、友人と航平が同時にトイレに立って、席には友人の彼と私が二人きりになる時間があって…。

その日会った男性と、二人きりになるなんて、なかなかない経験で、僅かな時間でしたがすごくドキドキしました」

「そのドキドキした感覚が忘れられず、もう1度味わいたいと思い、別の不倫をしている友人、尚美(仮名)に声をかけました。

尚美も私と同じように、若い男性と交際していて、ダブルデートをすることになったんです。車でテーマパークに行き、その帰りに温泉施設に寄るというコースでした。

尚美の彼は、ユウジ(仮名)と言いました。ユウジは、航平よりも4つ年上で、ガッシリとした体型のスポーツマンタイプ。ダブルデート中、何度も二人きりになる時間がありました」

「温泉施設内にガチャガチャがあったんですね。私が、そのなかにあった動物のマスコットに興味を示すと、ユウジが“取ってあげます”と言うんです。

すると、1発でゲットしてくれて。そこで思わずハイタッチをして、その瞬間僅かに目が合いドキドキしてしまいました。

その日は、グループLINEをつくって解散。後日、私は直接ユウジに、取ってもらったマスコットの写真と一緒に“ありがとう、大事にする”とLINEを送りました。

すると、すぐに返事が来て、私は思い切って食事に誘ったんですね。“お礼がしたい”と適当な理由を加えると、“行きましょう!”とそれもすぐに返事がきました」

「二人で会うと、前回の控え目な様子からは一転、ユウジが意外とグイグイ来るんです。私のことを、“キレイですよね”と褒めてくれたりして、その感覚が新鮮でした。

すごく楽しかったので、“尚美が羨ましい”と言うと、ユウジも“俺も純奈さんみたいな人がいい”と言いました。

ユウジは、私のほうから誘った時点で、そういうことになるんだろうと予想していたんでしょう。会話の流れで、その先への展開を合意したような感じで、ホテルに向かいました。

こうして私は、友人の不倫相手の彼とも、関係を持ってしまったのです」

「私は、彼氏である航平と、尚美の彼であるユウジ、そして夫との3股をかけている生活となりました。

ユウジと会うのは、刺激的で楽しかったですね。尚美への後ろめたさなどもあったことが、余計にそう感じさせたのだと思います。

しかし、関係は長くは続きませんでした。あるとき、ユウジが尚美にLINEを見られて、関係を知られてしまったのです」

「ユウジから連絡が来たあと、すぐに尚美から電話がかかってきました。“何を考えてるの!?”と怒鳴られました。

私はひたすら謝り、責任はすべて自分にあると伝えました。ここでさらに尚美を怒らせ、話をこじらせると、航平にも浮気がバレてしまうと思ったからです。

尚美も、不倫をしている身なので、そこまで私を非難することはできません。ユウジとはもう会わないという約束で、なんとかこの件をそれ以上こじらせずに済ませることができました」

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