日野自エンジン不正小型トラックでも、国交省検査で判明-株下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-22/RH00JAT0G1KW01
トヨタ自動車傘下の商用車メーカー、日野自動車は22日、排出ガス劣化耐久試験に関して追加の不正行為が判明したと発表した。追加で対象となったエンジンを搭載する小型トラックも出荷を停止する。
日野自や国土交通省の発表資料によると、排ガス認証申請に際し、劣化耐久試験の一部で測定回数が不足していたことなどが判明 。不正行為の対象台数は累計7万6694台。関連法規の理解不足などを原因に挙げている。
不正が確認されたエンジンを搭載した小型トラック「日野デュトロ」についても同日から出荷を停止する方針で新たな不正の業績への影響は精査中としている。
日野自は今月2日、同社のエンジン不正問題を調べていた外部有識者らからなる特別調査委員会の調査で、ディーゼルエンジンでの燃費測定や耐久試験での不正、
国土交通省に対して虚偽の報告をしていたことなどが発覚したと発表。車両用ディーゼルエンジンでは2003年以降の幅広い機種で劣化耐久試験での不正行為が判明した。
国交省は3日から日野自への立ち入り検査を行っていたが、日野自からの報告になかった不適切行為を確認したという。
国交省は、引き続き立ち入り検査の中で対象エンジンの基準適合性などの確認を行い、その結果を踏まえて厳正に対応するした。
日野自はこの日午前11時ごろに小木曽聡社長らが出席する緊急会見を開くことを明らかにした。その後、日経新聞が日野自のエンジン不正が小型トラックにも拡大したと報道し、
同社の株価は午後の取引開始直後から下落幅を拡大し、一時約3週間ぶりの日中下落率となる前日比6.3%安の611円まで値を下げた。
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