【ソフトバンク】甲斐拓也の「内角攻め」たたえる藤本監督 怖い山川穂高を3戦無安打に

首位ソフトバンクは4日の西武戦(ペイペイ)に1―4で敗れて、3連勝とはならなかった。「首位攻防」となったカード第3戦はエース・千賀滉大が先発。3連勝を狙ったが、勝負の一球が明暗を分けた。

0―0の7回、一死二塁で打席には外崎。カウント1―2から4球続けたフォークを左翼席へ運ばれた。藤本監督は結果的に勝負を決めた一発に「外崎がうまく打った」と、6回まで完封ペースで試合をつくった右腕をねぎらった。

その上で指揮官は舞台裏を明かした。「甲斐もあそこ(外崎への4球目)はフォークじゃなしにインコースを要求しとったんやけどね。千賀がフォークで勝負に行った、ということやから。外崎があのフォークをうまく打ったなあという感じ。それまで全然合ってなかったからね」。バッテリーの選択に注文はなく、冷静に相手をたたえた。

今カード、指揮官は自軍選手もたたえ続けた。目を細めたのは正捕手・甲斐拓也だ。「インコースを攻めてくれた。山川なんかもしっかり足を動かして、それで少しずつズレてきているんじゃないかと感じた」。

この日も甲斐は顕著に内角を要求し続けた。37本塁打、80打点でリーグ2冠をひた走る山川穂高は、今カード3試合を通して10打数無安打、4三振。調子の波もあるだろうが、今季ずぬけた成績を残して西武打線をけん引してきた大砲だけに、甲斐のリードが光った3連戦だった。

両軍の直接対決は残り5試合。布石となるか、それとも――。しのぎ合いに注目だ。
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