子ども時代の記憶こそ、色鮮やかに重ねていきたい
アメリカに行ってきました。仕事も含めてほぼ3年ぶりの海外。成田空港の閑散とした感じも、行った先での人々ののびのびとした自由さも、それから異国の地で街歩きをする喜びも、何もかもがこの3年弱の間に失われていたものを思い出させてくれました。
子どもは生後半年から世界各国を旅していますが、記憶に残っているものと言えばせいぜい4、5歳になってからでしょう。成長期の3年というのがいかに長いものなのか、大人はつい忘れがちです。若いときには、見るものや聞くものから目いっぱいに吸収をして、それがすぐに血肉になっていく。11歳の彼女からすれば、記憶にある人生のうちの半分がコロナ禍に覆われていたことになります。41歳のわたしからすれば、人生の10分の1以下のインパクトしかない時間も、子どもにとっては違うということ。その3年間を、彼女はふつうの運動会もなし、夏祭りも花火もなしで過ごしてきたんだなと思うと、申し訳ない気持ちになります。
https://brightchoice.jp/family/lully_miura/20220905000997