飼料価格などの高騰で原料となる生乳の生産コストが上昇していることを受けて、大手食品メーカーの明治は、ことし11月から牛乳やヨーグルトなどの主力商品を値上げします。

値上げするのは、主力の牛乳やヨーグルトなど合わせて115の商品で、このうち、牛乳や乳飲料などの出荷価格を2.8%から5.5%、ヨーグルトは希望小売価格を3.6%から6.3%、いずれも11月1日の出荷分から値上げします。

値上げは2019年4月以来、およそ3年半ぶりです。

理由について、会社は、飼料価格の高騰などで原料となる生乳の生産コストが上昇していることを受け、酪農家から販売を委託されている全国9つの生産者団体と取引価格の引き上げに合意したためとしています。

また、油脂などの原材料価格も高騰しているとして、プロテイン飲料の希望小売価格を11月1日の出荷分から2%から6.5%、乳幼児用の粉ミルクの希望小売価格を11月1日の受注分から7.4%から7.5%、値上げするということです。

会社は「さまざまな対策を講じてきたが、現状の価格による販売を継続することが難しい状況となった。今後もコスト上昇分の吸収に向けて対策を継続していく」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220912/k10013814311000.html