小学6年生のとき、電車を乗り継いで栃木に転校していった友達の家に一人で行ったことがあります。
一人での遠出は初めてで、行き帰りのチケットは親に買ってもらいました。
行きは問題なく友達に会えたのですが、帰りの電車で問題が......。

指定の席に座ってしばらくした頃、50代くらいのおばさまに声をかけられたんです。
「そこは私の席では?」
でも、チケットを見ても、座席の番号は間違っていません。
私はおばさまにそう伝えました。しかし、よく確認すると席ではなく、乗る電車を間違えていたのです。
おばさまは、焦る私に「少し待っててね」と言って、車掌さんを呼んできてくれました。
そして、車掌さんへの事情の説明もしてくれて、私は次の駅で降りることになったのでした。

まさかの事態に、私は泣きそうになり、挙動不審になっていました。するとおばさまは
「ここに座ったままでいいからね」
と言って、電車を降りるまで話し相手になってくださったのです。
その後無事に家に着くことができましたが、緊張と不安な気持ちでろくにおばさまにお礼も言えていなかったのではと思います。あの時はありがとうございました。


「指定席に座る小6の私に、乗客のおばさんが『そこは私の席』。座席番号は合っていたのに...」(富山県・20代女性)
https://j-town.net/2022/09/11338221.html