日本人はなぜか歌謡曲のメロディを捨てられないー中森明菜再始動宣言・マーティがその魅力を読み解く

昭和歌謡の人気が急激に高まっている。ブームを牽引するのは、昭和をチラリとも見たことがない平成生まれ世代だ。
なぜ、昭和歌謡は令和でも愛されるのか? 中森明菜の復活は受け入れられるのか? 
日本の楽曲にも精通する米国人ギタリスト、マーティ・フリードマンに聞く!

――先日放送された『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)に昭和アイドルに詳しい博士ちゃんが登場して深い知識を披露するなど、
平成生まれに昭和歌謡好きが増えた印象があります。なぜだと思いますか?

大きいのは昭和生まれの両親からの影響じゃん。
家や車の中で親が好きな歌を聴いたり、子供の頃に親とカラオケに行って一緒に歌ったり、そういう形で無意識のうちに耳に入ってきます。
その影響は強いですよ。僕も子供の頃に好きだったのは、親が聴いていた曲でした。

――確かに親の影響は大きそうです。

しかも、今は気になったらすぐYouTubeで見られるじゃん。
オススメに次々と関連する歌手や曲が出てくるから、昔の曲に接する機会がたくさんあります。

――とはいえ、昭和と今では音楽が全然違うと思うんですよ。
曲作りも音作りも格段に進化しています。親の影響下から脱して、「古い!」と離れていくのが自然な流れかと。

メロディラインは最近の曲も昭和歌謡もそんなに変わらないです。
AdoもYOASOBIも、メロディのセンスは昭和歌謡とほとんど同じだからね。

――え? どういうことですか?

https://news.yahoo.co.jp/articles/50c900a14e481c6c83ccc5ef49ff33fec4e1051e