吉井美知子さんは13日、国民的音楽家チン・コン・ソンを描いた映画「Em Va Trinh(わたしとチン)」を制作したギャラクシー・プレイに対して、プライバシーを許可なくみだりに公開したとして、公開謝罪を書面で求めた。

 6月17日に公開された映画には、吉井さんとされる女性がフルネームで登場し、彼女とチン・コン・ソンとのエピソードが多数描かれている。

 吉井さんは制作会社に対して、書面を出した日から7日以内にメディア発表として謝罪し、上映する際には紹介部分に謝罪文を挿入し、過ちを二度と犯さないよう約束することを求めている。所定の期限を過ぎて要望に応じられなかった場合には、提訴に踏み切るという。

 制作会社側は、吉井さんからの書面を受け取ったことは認めたものの、コメントはしていない。なお吉井さん側の弁護士は、公開当初、吉井さんは、興行に影響が及ぶことを心配して、声をあげなかったとしている。

 この映画は興行収入1000億VND(約6億円)余りを得て今年最もヒットした作品だが、事実と異なる、書籍や資料を通じてファンが知る音楽家の姿ではないなど、巷で様々な論争を呼んでいる。

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