竹中 ハーシュライファーという人が唱えた「パワーパラドックス」という法則があるんです。
簡単に言うと、こんな法則です。
経済的な弱者は政治的に保護される→保護されることで競争から解放され自由時間ができる→自由時間を政治活動に使う→経済的弱者は政治的強者になる。
ビジネスで忙しい人間は、時間のかかる政治活動なんかやっている暇はありません。
その結果、経済的弱者は政治的に大きな声を持つようになる、というパラドックスです。
思い出してみてください。霞が関や永田町で陳情を行っている人たちは誰でしょう。
競争で忙しい為替のディーラーがデモをしているのは見たことがありません。
日本ではこのパラドックスの影響が社会全体に大きく出ているように思います。
言うまでもありませんけれど、一部の政治的な強者の存在感が大きくなりすぎると、決定される政策は間違ったものになりやすい。
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10330861000.html