子供たちの悲鳴が上がり、近くにいた母親は成那ちゃんに駆け寄ったが、呼びかけに反応がなかったという。
母親は「本当に一瞬。一瞬痛かったかな。びっくりしたと思う」と声を詰まらせ、「今後のことは何も考えられない」と目を赤くした。

「初めては危険」

 女児が運転していたのは、時速40キロに達する高速カートだった。見物客への安全対策は十分だったのか。

 主催者側によると、コースには、周回レーン側には膝丈ほどの高さのフェンスが設置されていたが、ピットレーンと見物客の間は約5メートル。
その間には、三角コーンによる仕切りが置かれていた。
「新千歳モーターランド」の担当者は「フェンスを設置していない想定外の場所に暴走してしまった」と話す。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220920-OYT1T50047/2/