多要素認証(MFA)で守られたアカウントは、ユーザー名とパスワードを入力してログインしようとすると、登録された端末に電話をかけたりプッシュ通知を送信したりする方法で、そのログインを許可するかどうか確認する。
MFA Fatigue(多要素認証疲れ)の手口ではこれを逆手に取り、故意にログイン試行を繰り返すことで確認通知を何度も執拗(しつよう)に受信させ、相手を疲れ果てさせて承認に追い込む。

 報道によるとUberを狙った攻撃では、攻撃者が事前に何らかの手段で従業員のユーザー名とパスワードの組み合わせを入手して、この従業員のアカウントに何度も繰り返しアクセスを試みた。
従業員には1時間以上にわたり、ログインを承認するかどうか確認するプッシュ通知が大量に送信され続けた。

 次に攻撃者はUberのIT担当者を装ってこの従業員に連絡を取り、通知を止めたければ承認するよう指示した。
大量の通知に疲れ果てていた従業員はログインを承認し、不正アクセスを許してしまったという。

(中略)
 今回、Uberに不正侵入したのは18歳のハッカーだったと報じられ、悪名高いサイバー犯罪グループ「Lapsus$」の関与も指摘されている。
Rockstar Gamesが開発中のゲーム「グランド・セフト・オート6」の情報を流出させたのも同じ攻撃者だったと伝えられており、同じ手口で従業員がだまされた可能性がある。

全文はソースで
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/28/news050.html