米欧はウクライナに送る武器が底をついている
https://www.cnbc.com/2022/09/28/the-us-and-europe-are-running-out-of-weapons-to-send-to-ukraine.html

米国の兵器産業では、現在ウクライナの戦場で使われている長距離重砲である155ミリ榴弾砲の砲弾は、平時で年間約3万発が通常の生産量であるという。

ロシア軍と戦うウクライナ兵は、その量をおよそ2週間で使い切ってしまう。

米国防大学准教授で上級軍事フェローのデイブ・デロッシュ氏によれば、その通りだ。そして、彼は心配している。

「私は非常に心配しています。新しい生産がない限り、立ち上げに数カ月かかるので、ウクライナに供給する能力はないでしょう」と、デイブ・デロッシュ氏はCNBCに語った。

ヨーロッパも不足している。EUの外務・安全保障政策上級代表であるジョセップ・ボレル氏は今月初め、「ほとんどの(欧州の)NATO加盟国の軍事在庫は、ウクライナに多くの能力を提供してきたため、高い比率で枯渇している」と述べた。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、加盟国の武器備蓄を補充する方法を議論するために、火曜日に同盟の武器担当理事会の特別会合を開いた。

軍事アナリストは、根本的な問題を指摘している。西側諸国は、平時には兵器の生産量を大幅に削減し、非常に高価な製造装置をスリム化し、必要な兵器だけを生産することを選択してきた。不足する兵器の中には、もはや生産されていないものもあり、その生産には高度な技術を持った労働力と経験が必要とされるが、こうしたものは米国の製造業では何年も前から不足している。