職員が観光目的で親族乗せ事故 富士山工事用モノレール

 山梨県警富士吉田署は2日、山梨県側の富士山五合目で1日午後1時55分ごろ、砂防工事用のモノレールのコンテナに乗っていた群馬県内の会社員女性(43)が降りようとした際に、左足をレールと車輪の間に挟まれ、重傷を負ったと発表した。同署によると、モノレールは、国土交通省富士砂防事務所(静岡県富士宮市)が工事用に設置したものだが、事故は、事務所職員が観光目的で親族5人を乗せて運転中に起きたという。国交省中部地方整備局は「2日に警察からの発表があって知った。情報を確認中」としている。

 富士吉田署によると、モノレールは幅約10センチの1本のレールを約400メートルにわたって斜面に設置した構造で、普段はレール上のコンテナを資材や作業員の運搬用に使っている。この日は、職員がコンテナを運転し、斜面を上って行く途中で停止。傾斜のためにコンテナが後退し始めたため、危険を感じた女性が降りようとして足を挟まれたという。他の5人にけがはなかった。同署は管理などに問題があった可能性もあるとみて、職員らから事情を聴いている。【照山哲史】

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