ウクライナ軍が反転攻勢を強めた9月以前は、軍批判の世論は珍しかった。
ウクライナ侵攻は神聖で、愛国的な作戦であり、軍を批判すれば長期間刑務所に入れられる恐れがあった。

 今でもロシア政府の見解やウクライナ侵攻のメリットについて、疑問を投げ掛けるエリートはいない。

 だが、ロシア軍の後退や予備役の動員をめぐる問題を受け、通常はものを言わない著名人らが軍幹部を批判するようになっている。

 元司令官で、下院国防委員会の委員長を務めるアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏は5日、
軍は毎日の戦況報告で自国の後退には触れず、ウクライナ軍が被ったとする甚大な損失を称賛するような「うそ」はやめるべきだと指摘。
「国民は知っている。彼らもばかではない」と警告した。

 同氏は、愛国者として知られる人気テレビ司会者ウラジーミル・ソロビヨフ(Vladimir Solovyov)氏のオンライン番組で、
「私たちが真実の一部でさえも国民に言いたくないことは彼らも分かっている。これにより、信頼を失うこともあり得る」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c909059565a2803dc0dc80366c2e5be97bcafd7