シリア政府支配地域で初の米軍空爆、1人死亡
シリア国営メディアは、米軍ヘリコプターがハサケ州のムルーク・サライ村に降下し、1人が死亡したと発表した。
https://www.aljazeera.com/news/2022/10/6/syrian-state-tv-rare-us-raid-in-government-held-zone-kills-one

米国特殊部隊がシリア北東部の政府支配下の村で珍しい作戦を実施し、ISIL(ISIS)のメンバー1人を殺害、
他のメンバーを負傷・捕獲したことを、シリア国営放送の報道を受けて米国が確認しました。

アメリカ軍はシリアでヘリコプターによる空襲を行い、
「カミシュリ村の近くで、ISISの活動を支援するために武器や戦闘員の密輸を促進することで知られるISISの幹部、ラクカン・ワヒッド・アル・シャムリを標的にした」
とアメリカ中央軍(CENTCOM)は木曜日の声明で発表した。


CENTCOMによると、アル・シャムリ氏は殺害され、仲間の1人が負傷し、他の2人が米軍に拘束された。

シリアの国営放送によると、作戦はハサケ県の「カミシュリ南部の田舎にあるムルク・サライ村」で行われ、
一部は政府軍が、一部は米国に支援されたクルド人戦闘員が保持している地域であったという。

米国の声明によると、この襲撃で民間人や米軍に死傷者はなかったという。

米国はこれまでにもシリアでISILのメンバーを標的にした空爆を行っているが、木曜日の作戦は、政府軍支配地域での初の空爆となる。

英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によると、作戦の対象となった村は、カミシュリ市の南17キロ(10マイル)に位置し、シリア政権軍が支配しているという。

同監視団は、米軍が政権支配地域でこのような作戦を行ったのは「初めて」だとし、犠牲者の特定はしていないと述べた。

このほかにも数人が捕らえられたというが、人数は明らかにしていない。

ある村の住民によると、真夜中過ぎに部隊を乗せた米軍ヘリコプター3機が村に着陸し、拡声器で住民に屋内待機と消灯を告げたという。