ひろゆき氏が「座り込みって言われたらずっといるもんだ、それが多数派の意見」と言ったのに対しせやろがいおじさんは、「多数派の意見というのは事実ではないですよね、そもそも多数派の意見だという根拠もあるのでしょうか」という感じで返していました。私は論破っていうのはこういうことを指すのだと思うのですが、これに対してひろゆき氏はもちろん根拠やデータを出すわけではなくずっと言っていた辞書すら出さず、せやろがいおじさんの発言をたびたび笑い、大きな声で話を遮り別の話を持ち出して話を変えてしまいました。

このせやろがいおじさんの意見が「論破」とみなされなかったのって、単に二人の態度の違いなのかなと感じました。今回ゲストに呼ばれた三名はとても真摯に相手の話を聞き、それに応えようとしていましたので。相手をバカにするように何か言うたびに笑う、そういうひろゆき氏がする振る舞いを、ゲストの三人はしなかったんですよね。

このひろゆき氏の振る舞いが、言っていることはめちゃくちゃでもまるで余裕があるかのように見せ、何を言っているかわからない人はひろゆき氏が笑ったところはきっとおかしいことを言っているからなんだろうなと判断し、相手はバカなんだと錯覚し、何を言っていても自分が正しい、相手はバカなことを言っているモードにさせてしまうのではないかと思いました。

ひろゆき氏が言っていることがわからない時はゲスト側が理解ができないことになり、ゲスト側の言っていることがわからない時はゲスト側がおかしなことを言っている。そういう空気がネット上に広まっていると感じています。
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