富士フイルムと富士フイルム富山化学は14日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」について、新型コロナウイルス感染症を対象とした開発を中止すると発表した。

アビガンについては、富士フイルム富山化学が2021年に新型コロナ感染症患者に対する重症化抑制効果の確認を目的に国内臨床第3相試験を開始していた。
しかし、ワクチン接種率の向上や重症化率が低いオミクロン株流行などの環境変化を踏まえ、今年3月に被験者の組み入れを終了していた。
それまでの被験者のデータ解析でも有意な結果は得られていなかった。

アビガンについては安倍晋三元首相が2020年、新型コロナ治療薬として早期承認を目指す考えを示し、備蓄も増やすと表明していた。

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