https://www.mbc.co.jp/news/article/2022101200060142.html

小人のしわざ?ゆらゆらと自ら揺れるイチゴの苗の謎 専門家も「想像つかない」

MBCスクープ投稿に届いた動画、鹿児島県日置市の家庭菜園に植えられたイチゴの苗が、まるで意思を持っているかのように、ゆらゆらと動いています。一体どうしてなのか?取材しました。
ゆらゆらと自ら揺れるように見える苗。日置市の主婦ペンネーム「あおちゃん」さんが、先月下旬、自宅の家庭菜園で見つけ、撮影しました。

(あおちゃんさん)
「ここにあったんですよ、それがすごく動いてて」

揺れていた苗は翌日にはなくなってしまい、かわりに隣の苗が揺れていたといいます。

(あおちゃんさん)
「次はこれが動いてて、でも夕方になったら動いていなくて。もうずっとこの状態で」

Q.どれくらいの時間動いてた?
「30分〜1時間くらいですかね。だからすごい不思議で」

苗が揺れる様子は子どもたちも目撃。風は吹いておらず、虫など苗を動かすような生き物はいなかったと証言します。

(長男・中学校3年生)
「ピクピクと上下に(動いてた)。虫とか生き物じゃなかったのでイチゴ自体が動いてるのかな」

Q.なにか見える?
(葵叶くん)「見える」

Q.お母さん、なんだと思いますか?
(あおちゃんさん)「小人ですかね」
(葵叶くん)「小人で動いてたの?」

まるで意思を持っているかのように揺れるイチゴの苗。かつて一世を風靡した音に反応して踊る植物のおもちゃはありましたが、踊るように動く植物の話は聞いたことがありません。

その謎を解こうと、しばらく観察してみましたが…この日、動いている様子は確認できませんでした。

真相を知りたいというあおちゃんさん一家の願いを受け、訪れた先は鹿児島大学。鹿児島や東南アジアなどの植物を研究している農学博士で、鹿児島大学総合研究博物館の田金秀一郎特任助教とスタッフの西原茉利さんに動画を見てもらいましたが…

「あ、すごい、動いてる」
「全く想像がつかないですよね、むしろ行って近くで観察するか、掘ってみたい」
「もしかしたら昆虫とかモグラとかが下で何かしてたのかもしれないですけど」
「原因があると思うんですけど、ちょっと分かりません」

専門家も「原因は分からない」とする揺れる苗。そこで念のため、3歳の葵叶くんの「小人のしわざ」説をぶつけてみましたが…。

(田金秀一郎・特任助教)
「私、一応科学者なので、そういうことはないと思いますと言わざるを得ないですよね。私も子どもがいますけど、ちょっと立場的には言えない、正体を突き詰めれば、もっと面白いことに繋がるかもしれない」

MBCでは複数の植物の専門家にこの動画を見てもらいましたが、原因は分かりませんでした。

あおちゃんさんによりますと、その後は苗は揺れることなく、先週ごろに枯れてしまったといいます。なぜ、この時は揺れていたのか?謎は解けていません。