ファージはヘッドとテール、およびロングテールファイバーから構成されています。
ヘッドには二本鎖のDNAで構成される遺伝子が入っています。
ヘッドとテールのつなぎ目には6本のウィスカー(ヒゲ)が付いています。ファージが細菌に取り付くまで、ウィスカーはロングテールファイバーと結合し、強風で裏返しになった傘のような形をしていると考えられています。ロングテールファイバーを保護しているのでしょう。
胴体にあたるテールはタンパク質の筒であるチューブとそれを取り囲むジャバラ状のシースからできています。テールの下部にはベースプレートが付いています。テールとヘッドを合わせた長さは約200nm(0.0002mm)あります。大腸菌の長さは約2nm(0.002mm)なので、その約1/10の大きさということになります。


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