https://news.yahoo.co.jp/articles/f6499b5e0c2f880e72f72479d7cfff13f6bdbfcc

肛門は「実弾と空砲」を瞬時に区別するという驚くべき事実

人体の構造は、美しくてよくできている――。外科医けいゆうとして、ブログ累計1000万PV超、Twitter(外科医けいゆう)アカウント10万人超のフォロワーを持つ著者が、人体の知識、医学の偉人の物語、ウイルスや細菌の発見やワクチン開発のエピソード、現代医療にまつわる意外な常識などを紹介し、人体の面白さ、医学の奥深さを伝える『すばらしい人体』が発刊された。坂井建雄氏(解剖学者、順天堂大学教授)「まだまだ人体は謎だらけである。本書は、人体と医学についてのさまざまな知見について、魅力的な話題を提供しながら読者を奥深い世界へと導く」と絶賛されている。

意外に気づきにくいことですが、私たちの肛門は本当に優れた機能を持っています。

 固体と気体を識別したり、便を無意識にせき止めたりなど、私たちの日常生活においてなくてはならない働きをしているのが肛門です。病気のために肛門機能が低下し、便とガスの区別が難しくなった私の友人は、「実弾と空砲の区別がつかない」というユニークな言葉でこの悩みを表現しました。

 直腸や肛門の病気などによってこの機能を失ってしまうと、途端に日常生活は難しくなります。私は医師として患者さんと接する中で、このことを日々、実感しています。

 人体の持つ優れた機能を学ぶことによってこそ、その大切さに感謝できるのだと思います。