モスクワの劇場、政権批判の作家の名削除 文学界にも圧力強まる

ロシア紙コメルサント電子版などは21日、モスクワの劇場がウェブサイトで公開している上演作品の広告から、作者であるロシアの人気作家ボリス・アクーニン氏の名前が「当局側の圧力で」削除されたと伝えた。
プーチン政権への批判で知られるアクーニン氏はウクライナ侵攻に反対し、英国などに滞在している。
https://mainichi.jp/articles/20221023/k00/00m/030/052000c


1956年生まれ、ロシアの作家。
本名、グリゴーリイ・チハルチシヴィリ。1998年より、日本語の「悪人」から考えだしたという「アクーニン」のペンネームで歴史推理小説ファンドーリン・シリーズを次々に発表、空前の大ブームを巻き起こす。ロシアでナンバーワンのベストセラー作家。
日本の歴史や文学に造詣がふかく、三島由紀夫、丸山健二、島田雅彦、多和田葉子らのロシア語訳や、研究書『自殺の文学史』(作品社)などの著作もある