北京の人民大会堂で開かれた閉幕式で、李氏は書類を机に置き、無表情で会場を見渡す場面が目立った。隣の習氏と視線を合わせることはほとんどなかった。

 李氏は胡錦濤(フージンタオ)前国家主席(79)の政治基盤「共産主義青年団」(共青団)出身で、胡氏の意中の後継候補者だったとされる。李氏との後継者レースを制した習氏は2012年からの政権1期目で、政策を政府の頭越しに決める党の作業グループを次々と設立。経済などに関する権限を、首相の李氏から奪った。



 閉幕式の終盤、習氏は、自らの権威強化に向けた表現を党規約に盛り込む改正案に関する決議の採決をはかった。「同意しない人は手を挙げてください」。習氏に反対できる出席者はおらず、「採択」という習氏の一声とともに全会一致で承認された。

 新たな党規約の全文は公表されていないが、全党に習氏への服従を迫るスローガン「二つの確立」が盛り込まれたとみられる。圧倒的な権威を手にした習氏への異論は、反党行為とみなされかねない状況となる。

 党大会に先立ち、党高官や長老らの間では、米国との長期的な対立を見据えた国力強化を訴える習氏の続投自体に強い反対論はなかったとされる。ただ、死去するまで個人独裁を敷いた毛沢東時代への逆行を懸念する考えは党内に根強い。

 江沢民(ジアンズォーミン)元国家主席(96)は今回の党大会を欠席した。党関係者によれば、江氏は先に、習氏に対し「君は党と国家と国際情勢の必要から続投するが、党は個人のものではない」と苦言を呈したとの情報があるという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d66ef63bc46defd4fa74e4cd622260f5508c23c?page=1


李克強は元々経済触らせて貰えてなかったとか…
習近平優秀過ぎひん?