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10数万KWを実現へ、「超臨界地熱発電」貯留層の構造探る
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23年度末の構造試錐井掘削では、350度C程度の花崗岩の上部まで掘削に入る。FREAの浅沼宏再生可能エネルギー研究センター副研究センター長は「構造試錐井は米国が行った月面探査のアポロ計画に例えると、月面ロケットを飛ばす1歩前の予備ロケットが完成した段階」と話す。構造試錐井の掘削費は1本当たり数10億円かかる見通しとみられ、調査井掘削は26年度以降、実用化開発は30年度以降になりそうだ。

NEDOによると有望と見られる4地域ではこれまでの調査で資源賦存を推定できており、まずまずの進捗(しんちょく)状況という。構造試錐井は23年以降にまず1カ所で掘削する計画だが、調査井ではボーリングの資機材は変わる見通しで、適切な材料開発も進める。NEDOの大竹正巳新エネルギー部熱利用グループプロジェクトマネージャーは「30年代以降に国内数カ所で実証試験を行い、50年前後に事業化を見込む。1本の井戸で発電規模は1万キロワット以上を期待しており、1地域での規模は10数万キロワットを目指す」としている。

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