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梨泰院の雑踏事故から1週間、ソウルで数万人が追悼・抗議集会 犠牲者への正義求め
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梨泰院の雑踏事故から1週間、ソウルで数万人が追悼・抗議集会 犠牲者への正義求め(c BBC News)
(略)
■尹政権の「退陣こそ追悼」と抗議
ソウルでは5日、少なくとも7つの追悼・抗議集会が開かれた。その中で最も大規模だったのは、進歩派団体「キャンドルライト・アクション」が主催した集会だった。同団体は以前から、尹大統領に対する政治的抗議行動を定期的に行っている。
ソウル市庁舎の近くで行われたこのデモでは主要道路の2車線が封鎖され、数万人が集まった。参加者の多くは尹政権の「退陣こそが追悼だ」という尹氏に向けた辛辣なメッセージが書かれた黒いプラカードを手にしていた。
会場では犠牲者を悼む歌や僧侶の祈りが続き、登壇者が交代で政府を非難した。
「政府に責任があるのは明らかなのに、無関係な組織から犯人を見つけ出そうとしている。
(中略)政府が基本的な役割を果たさなかったためにこの事故は起きた」と、登壇者の1人は述べた。
「尹錫烈政権は退陣せよ! 尹錫烈政権は退陣せよ!」と群衆は声を上げた。
■悲しみから怒りに
梨泰院では夜の集会に先立ち、様々な青年政治団体から集まった200人が事故現場近くで抗議した。
抗議者たちは黒い服とマスクを身に着け、「(10月29日午後)6時34分、(犠牲者のために)国はあそこにいなかった」と書かれたサインを掲げた。
午後6時34分とは、警察に最初の緊急通報が入った時刻。あの夜、転倒事故が起きるまでに計11件の通報が寄せられていた。
路地の方向へ1分間の黙祷を捧げた後、参加者たちは賑やかな梨泰院の大通りを黙々と行進した。
参加者は韓国で悲しみの花とされる白い菊を手に、「私たちは被害者を救えたはずだ。政府はその責任を認めるべきだ」と書かれたサインを掲げて訴えた。
「最初は悲しい気持ちだったが、いまは怒りを感じている。この事故は防げたはずなので。犠牲者は私と年齢が近い人たちだった」と、
22歳の大学生カン・ヒジュさんは語った。
行進の最終目的地となった戦争記念館では、青年活動家たちが交代で演説を行った。
「この社会は正常ではなく、私たちは安全ではありません。政府は責任を果たさずに若者に押し付けている。
(中略)一体セウォル号事故からどんな教訓を得たというのか」と、高校生を中心に300人以上が死亡した2014年のフェリー事故を引き合いに話す人もいた。
「(政治家は)いつも選挙のたびに改革を約束するが、なぜいつも社会的大惨事が起こるのか。若者たちが問いかけているのは、そこだ」と別の人物は述べた。
市庁舎では夜が更けるにつれて、ろうそくの灯りが一帯に広がった。中高年を中心としたマスク姿の抗議者の顔は暖かい灯りに照らされていた。
2人の子供を持つ建築家のヨム・ソンウォンさん(59 )はセウォル号事故のことをいまでも鮮明に思い出すという。
「あれはとても悲しい出来事だった。こんなことがまた起こるなんて信じられない。だからここに来ました」
「胸が張り裂けそう。あまりに無意味な事故なので」
「政府は彼らを無視した。何があっても国民を守り、安全を確保すべきなのに」
(略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cf0f7c2b06d583ea6db0eec51f9a7328f23a4f