去年5月から休業している西海市の「長崎オランダ村」。施設を運営していた会社が西海市長を告訴すると発表しました。施設の修繕を行わず契約を一方的に解除したとして、公務員職権濫用罪にあたるなどとしています。

西海市長の刑事告訴を発表した長崎オランダ村。会見した代理人弁護士は7日、西海警察署に告訴状を郵送したと明らかにしました。会社は2016年に西海市と「使用賃借契約」を結び、施設を運営していましたが去年1月、海上ウッドデッキを支える鉄骨の杭の腐食がわかり安全上の問題から5月に臨時休園。市側は、当初、対応するとしていましたが、修繕を行わず、また、今年1月には契約の解除を告げられていて、営業権を妨害された公務員職権濫用罪にあたるとしています。

(長崎オランダ村代理人弁護士 南出喜久治さん)
「(施設は)30年持つはずが5年ももたなかった。触ってもウッドデッキの下はすべて腐食している。」

また損害賠償などを含め今後、民事訴訟なども提起するとしました。西海市の杉澤市長は「一定の営業補償を行うことも念頭に同社の決算関係資料の提出を強く求めてきたが応じて頂けない状況が続いた中で、唐突に為された表明であり、大変困惑するとともに遺憾である」とするコメントを出しています。

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