11月11日の「もやしの日」を前に、もやしの生産者団体が意見広告を出稿した。

 「もう続けていけない」「窮状をご理解ください」――業界の苦しい状況を直截的に訴え、消費者からは
驚きや同情が次々に寄せられている。何がボトルネックになっているのか。

<【実際の広告】全文>

■「あまりにも安過ぎる」「勇気を持って値上げして」


 もやし生産者で作る「工業組合もやし生産者協会」は2022年11月7日、日経新聞に全面広告を展開した。

 もやしの日を迎えるにあたり、「これまで『もやし』を支えてくださったすべての皆様に心より
感謝申し上げます」とお礼の言葉から始まり、青息吐息の現状を説明する。

「『物価の優等生』として家計に貢献できることはわたしたちの誇りでもありました。しかし、安さばかりを
追求していては、もう続けていけない状況です」

「30年前と比べて、原料種子は3倍以上、最低賃金は1.7倍、様々なコストが上昇。一方のもやしの
全国・平均価格は2割以上も下落しているのです。もやし生産者は8割減少し、今も減り続けています」

 その上で、「もやしの未来のために 持続可能なサプライチェーンの実現のために もやし生産者の
窮状をご理解ください」と大書で訴えた。

 生産者の悲鳴は、多くの消費者に届いた。SNSでは驚く反応が複数寄せられ、「あまりにも
安過ぎると消費者サイドとして思う」「勇気を持って値上げして欲しい」と価格転嫁を歓迎する向きが少なくない。







https://news.yahoo.co.jp/articles/0147408fc5ef0b73d843c723530228676c4f0d11