ノルウェー王室は8日、王位継承順位4位のマッタ・ルイーセ王女(51)が王室の公務を離脱したと発表した。国営放送NRKなどが伝えた。王女は以前から「私は天使と交信できる」などと主張し、王室も困惑していたとされる。今年6月には米国人の自称シャーマン(呪術師、霊媒師)のデュレク・ベレット氏と婚約。今後は2人で代替医療ビジネスに専念するという。

 王室は公務離脱の理由について声明を出し、王女の商業活動と王室を「明確に分ける必要がある」と説明した。

 英メディアによると、婚約者のベレット氏は2001年の米同時多発テロを事前に予知した特殊能力があると自称。最近は新型コロナウイルスを克服できるとするメダルを販売しているという。

 王女は国王ハラルド5世の長女。離婚した前夫の作家アリ・ベン氏(19年に自殺)との間に3人の子供がいる。国王の意向により、今後も王女の称号は維持するという。

https://mainichi.jp/articles/20221109/k00/00m/030/018000c