ソウルの繁華街・梨泰院でハロウィーン前の先月29日に発生した雑踏事故で、韓国の警察庁特別捜査本部は10日、人的被害のきっかけを作った疑いが持たれている「仮面をかぶった男」2人と、竜山警察署情報課所属の情報官らを任意出頭させて事情聴取する予定だと発表した。
特別捜査本部はこのほか竜山区庁およびソウル総合防災センターの職員らについても参考人として事情聴取する予定だ。

 仮面の男2人は、梨泰院の事故現場で道路に液体を流して滑りやすい状態にし、人的被害発生の原因を作った疑いが持たれている。
2人は「カクシタル」と呼ばれる韓国の伝統的な花嫁の仮面をかぶっていた。特別捜査本部のスポークスマンは9日「この男の身元を特定した」と明らかにした。
これに先立ち特別捜査本部は、群衆をわざと押した疑いが持たれていた「ウサギ耳のカチューシャを着けた男性」について調べたが、疑わしい点は見つからず、今月1日に「嫌疑なし」としていた。
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