17年オフに大谷がメジャーへ旅立って以降、チームは低迷期に突入。昨季中にはチームの主砲・中田が不祥事もあって巨人へ移籍し、オフには主力選手の西川、大田らが「ノンテンダー」で放出≠ウれた。その後、新庄剛志監督(50)という劇薬≠投入し、抜本的再建を図ることになったが、若手に希望を与える一方で、近藤のような実績組を戸惑わせたのも事実。新庄監督の「優勝は目指さない」発言は新鮮かつセンセーショナルに受け取られた半面、ここ数年間の低迷で「勝利」に飢えていた中堅勢には、プレーヤーとして貴重な1年を目標設定の難しい状況に追い込んでもいた。

 一番の問題は現在、球団が進めているチーム再建に期限が定められていないこと。新庄監督は「来年は優勝以外は目指しません」と豪語しているが、日本ハムの現有戦力で優勝がかなうほどパ・リーグは甘くない。

 誰より勝利に対する飢餓感を持ち、来年で30歳を迎える近藤が、出口の見えない再建期にプレーヤーとしての最盛期を捧げられるのか…。近藤のFA宣言の行き先は日本ハム球団に対するシビアな回答となりそうだ。https://news.yahoo.co.jp/articles/f8053328539b0083702a7820edad2d87a1dc12c2