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ルイジアナ州立大学の女子体操チームに所属するオリビア・ダンは、1年生のときに全米選抜に選ばれたこともある有力選手だ。
インスタグラムとTikTokで800万人のフォロワーを持つ彼女は、ファッションブランドなどのスポンサードコンテンツや流行りのダンス動画、そしてときにはセクシーで誘惑的な写真などを投稿し、巨額を稼いでいる。

20歳のダンは自身の収入について詳細を明らかにしていないが、あるアナリストは次の1年で200万ドル(約2億9000万円)を超えるのではないかと予想している。

「7桁」とダン本人は言う。「すごい額です。誇りに思っています。特に私は大学スポーツの女性選手ですから」。そしてこう付け加えた。
「大学を出たら、ほとんどの女子スポーツにはプロのリーグがありません」

彼女のようなアマチュアアスリートが巨額を稼げるようになったのには理由がある。2021年、全米大学体育協会(NCAA)が規則を見直し、大学生アスリートが自身の「NIL」、つまり知名度(Name)、イメージ(Image)、好感度(Likeness)によって収入を得ることを認めたのだ。

人気のある大学生アスリートたちは企業とNIL契約を結び、インフルエンサーのような活動を通じて大金を稼げるようになった。(なお、NCAAはアマチュアリズムにのっとり、大学生アスリートが競技パフォーマンスへの対価として収入を得ることは禁止している。)

NCAAによるルールの変更は、大学に所属する女性アスリート、特に体操などプロリーグのない競技で活躍する女性たちの状況を大きく変えることとなった。

前出のダンに加えて、マイアミ大学のバスケットボール選手で双子のヘイリー・カヴィンダーとハンナ・カヴィンダー、東京五輪の体操女子個人総合で金メダルを獲得したオーバーン大学のスニサ・リー、コネチカット大学のバスケットボール選手ペイジ・ブッカーズとアジ・ファッドなど、人気女子大生アスリートから続々と億万長者が生まれたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c5bff989c560ad7f435e2f95798089f69d1f619